Case Study

[後編]バックパッカーから定住へ~古の風情を楽しむ住宅兼民泊「ほしのいえ」が誕生するまで~

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[前編]バックパッカーから定住へ~古の風情を楽しむ住宅兼民泊「ほしのいえ」が誕生するまで~

  • ほしのいえ
  • 民泊
  • 鬼石

前編では、星野潤さんが藤岡市鬼石地区へ移住してくるまでのストーリーを伺いました。

鬼石地区での生活が始まり、地域おこし協力隊活動の1年目に現在の「ほしのいえ」に出会いました。それは友人からの紹介で、所有者さんは解体を考えていたそうですが、星野潤さんは、解体はもったいない、何か活用したいと思い、購入を決めたそうです。

地域おこし協力隊をしていたときは、市から住居の提供がありそこに住んでいましたが、協力隊の任期終了後に「ほしのいえ」に移り、そこに住み始めることになりました。最初は、地元の方々との関係を構築することが難しいようでしたが、今では構築できているとのこと。

地域おこし協力隊の任期が残り2年で、協力隊の関係者とともに「ほしのいえ」をリノベーションし、任期終了後から住み始めて1年目に民泊もスタート。

まずは、必要最低限の改修で使えるものは使う、無いものは作るという思い。

1階のキッチン、浴室、2階の床はリノベーションしましたが、それ以外は購入時のまま。購入時の状態が大変よかったとのこと。畳も張り替えずに使用しています。

大家さんがきれいに建物を管理してくれていたこともあったので、やっぱり伝統・歴史みたいなのを残したいと思いました。
柱、梁、屋根はそのまま使っています。2階の床は、廃材を工務店からもらって使っています。
リユース、リサイクル、あるいは作るっていうのを最初に考えるようにしています。
(星野潤さん)

2階に上がると、広いスペースになっています。床の板が2種類あるようです。壁にはアート作品がありました。上を見ると梁と屋根が見えました。この部分も購入時のまま。

とても風通しがよく、気持ちいい空間でした。

アーティスト・イン・デジレンスで4人の日本人アーティストの方が滞在してくれて、その中の1人の女性で絵を書く方が、地元の子供たちとかと一緒に紙粘土で作ってくれたんです。
こういうちょっと遊び心みたいなものを入れられるといいなって思います。
(星野潤さん)

たくさんの場所での経験を活かして、古民家を「ほしのいえ」として活用している星野潤さんに、古民家を活かした暮らしをしたい方へのメッセージをいただきました。

絶対的に言えるのは、こういう暮らしがしたいかどうか。
あとやっぱり、協力し合える仲間の存在。やっぱり全部1人でできるわけじゃないんで、助け合いながら、ご近所さんだったりとコミュニティを持ち、楽しくやっていくことが大事だと思います。
(星野潤さん)

壊さないといけない古民家が出てくると思うが、その古民家から古材をバラして、リノベーションに使えるように、古材流通もやりたいとの目標も教えていただきました。

現在、星野潤さんは、藤岡市の移住定住支援員としても活動しています。

使われていない古民家を所有されている方や、古民家の活用を希望されている方は、明るく元気、そして丁寧なお人柄の星野潤さんに相談してみてはいかがでしょうか。

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