鬼石へ移住した星野潤さんによって、築80年の古民家はリノベーションされ、2021年に住宅兼民泊施設に生まれ変わりました。
星野潤さんは、大学時代からオーストラリアの先住民の文化に興味があり、25歳のときには現地でアボリジニとの生活をしたり、その後東京で飲食店兼シェアハウスや京都で民泊の経営を経験をしたりした後、出身地の群馬県にJターンしてきました。
アボリジニの生活様式は、定住しない、農耕しない、牧畜をしない狩猟採取。季節によって住む場所を変え、旅に出る人もいるとのこと。星野さんは、アボリジニと生活したり、農業の仕事を行ったりとオーストラリアに1年間滞在しました。
オーストラリア行ったら、シェアハウスか野宿みたいな感じだったんですよね。日本だと多分寮とか、もうちょっと管理された感じですけど、東京の住宅事情を考えたときに、絶対シェアハウスは良いと思い、友人と始めました。(星野潤さん)
古い家を直しながら飲食店兼シェアハウスを営業していました。農家さんと関わることもあり、農家さんは自分でやれることはやって、直せるとこは直すし、っていうスタイルでやっていて、自分のいいと思ってたスタイルだな感じました。(星野潤さん)
帰国後に京都で古民家を借り民泊を始めました。東京オリンピックの時期と重なり、民泊利用者のほとんどが外国人の方でした。オーストラリア生活の経験を生かし、そうした外国人の方向けに京都の案内も行っていました。
民泊は他でもやっていたのでプラスアルファで何かできないか考え、日本の文化を紹介しつつ、農業体験をしてもらおうとやってみたら、外国人に多く利用してもらえました。
また、オーストラリアに1年いたこともあって、外国人とのコミュニケーションもとれた。(星野潤さん)
京都では古民家を継続して借りられなくなったこと、また、働いていたお店が閉まることが転機となり、地元群馬県へ戻りたいという気持ちに。それまで、バックパッカーとして、オーストラリアや日本中を回っていましたが、どこかに定住しようという考えになったそうです。古民家を探し、群馬県以外も見て回り、各地に良い物件はあったそうです。
暮らしをベースに考えていたので、地域の人との友好な関係だったり、受け入れてもらえるような雰囲気が大事だと思うし、移住者がいた方がやりやすいなっていうのは、自分的に思ってたので、見て回ってる中で、鬼石がすごくいいいなと思ったんですよね。 (星野潤さん)
鬼石地区は親戚や友人がいたこともあり、鬼石への移住を決めたそうです。
そうした中、地域おこし協力隊に応募したところ見事に任命されたことを契機に鬼石地区に移住しての活動が始まりました。
記事後編は、星野潤さんの今の建物との出会い、建物への思いなどについてお話を伺います。
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